さっちゃんちの机(更新記録兼用徒然日記)

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zoom RSS 正しいか正しくないか

<<   作成日時 : 2012/10/02 01:29   >>

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昔々、ある村の男たちが、治水やら入会(いりあい)やらの話で隣村まで出掛けて行ったそうだ。
話は問題なくまとまり、暗くならないうちに帰ることにしたんだけれども、帰途突如雨が降り出し、そのうちとんでもない雷雨になってしまって、皆さん通りすがりの小さなお堂に逃げ込んだ。雨も雷も治まる気配はなく、それどころかますますひどくなるばかり。
一人がふと、
「ひょっとして、誰か行いの悪い奴がこの中にいるからこんなことになったんじゃねえか? それで神罰が下ってるんじゃねえか?」
一同「そうかもしれねえ」と同意した。
それじゃあそれが誰なのか、このお堂の神様に当てていただこうじゃねえかと、有り合わせの紙っ切れで人数分のくじを作り、一つだけ印を付けて、それを引いた奴をお堂の外へ追ん出そうということになった。神様仏様、自分に当りませんように……と順にくじを引いた結果。

なんと村でも一番評判が良く、子供から年寄までみんなから慕われている若者が選ばれてしまった。

「お前、ひょっとして実は相当ワルなんだろ」「お前みてえな奴こそ、人の目を盗んで何をしでかすか分からねえ」「神様は何でもお見通しだ」雨が降り出すまでの様子とは打って変わって、そこにいる全員がその若者を口汚くののしり始めた。男はしかし、「まあみんなで決めたことだし、それで皆さんが助かるなら」とこんな事態になったのにまだ、みんなのことを気遣って、一人で大雨の中に飛び出して行ったんだそうな。

途端に、雷がお堂に落ちて、中に残ってた全員焼け死んだんだと。
お堂の外にいた若者一人だけが助かったという次第。


若者がその後どうしたかは知らん。

昔々まだ小学生時分にオヤジが教えてくれた話。
「塞翁が馬」と似てると言えば似てるけど、それより何より、そもそも神様だとか何だとかいうのは人間が都合よく解釈できる存在じゃねえんだろ、そしていい・悪い(正しいか正しくないか)の判断ってのは人間の尺度でやったらおかしくなることがある、という印象が強かったねこれ。今になってまた考えてみると、「もし塞翁が信仰を持ってたら『息子が戦争に行かずに済むよう、神様が落馬させてケガを負わせた』という考えがまず思い浮かばないといけねえんだろな」と。ある意味、信仰なんてもの持ってみると、「人間万事塞翁が馬」だけじゃなくて「だって全部神様が決めちゃうから」と付け加えるべきなのかな……とか。



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