さっちゃんちの机(更新記録兼用徒然日記)

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<<   作成日時 : 2012/12/21 17:47   >>

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死んだオヤジが昔山梨県某所の工場へ単身赴任していたことがあった。期間は3年ほどだったか、俺が中学生だった期間とほぼ一致する。オヤジもオフクロもそのまた両親である爺さん婆さんも東京の人間で、所謂故郷という意味での「いなか」がない身、夏休み期間などには逆にオヤジのいる山梨の家へ遊びに行って、そこからまた身延線を乗り潰しに行ったりした。
「ほうとう」なる郷土料理を知ったのはその頃のこと。
それ自体はオヤジのいた街の店でも食べられたんだが、オヤジが職場の人に「甲府の駅を裏側に出てすぐのところにある『小作』って店がうまいよ」と教えてくれたのがきっかけだったと思う。「甲府の街ってのをきちんと観光したことって、そう言えばなかったなあ?」という話から、オヤジも仕事が休みになる日曜日に、一家で昇仙峡や武田神社、善光寺などを観光して歩き、お昼はその小作へ行ってみようということになって立ち寄ったのが最初だった。
その後も何度か行ってみたけど、一度ふつうのほうとうよりも高い「小豆ほうとう」というのを注文したら、これがつまり「ほうとうの麺を使ったお汁粉」と言っていい食べ物で、甘いものの苦手なオヤジが俺(も結構「なんじゃこりゃ!?」状態だったが)の食うのを嫌そうに見てたっけ。
後日、オヤジからの報告。「会社でさ、セガレが小作で小豆ほうとうっての注文してたらお汁粉の親戚みてえなのが出てきたって言ったらさあ、『えー! あれ食べたんですか!』って驚かれたぞ」。そういう存在だったらしい。


それから30年ばかり経過いたしまして……



目下焦って仕事を探す状況にもなく、先週の相談会で申し込んだ先の返事待ちという状況になり少々ヒマができたんで、「12月27日まで高速バスが新宿〜甲府往復2000円」という宣伝に「一般道の方の笹子トンネルを路線バスでくぐるってのは普段できねえよなあ?」というしょーもない野次馬根性が反応してしまい、高速バスで甲府へ。12:10到着予定が着いてみれば13時過ぎ。ハタと思い付いて駅の反対側へ越え、懐かしの小作へ。グループ客数組がいたけど、まあそこそこすいてた。
かつては「ほうとう」と「小豆ほうとう」しかなかったと思うんだけど、「キムチほうとう」とか色々一族が増えている。普通のほうとうは「かぼちゃほうとう」と名乗ってるらしい。それを注文して、出てきたほうとうに「二十数年ぶり」とつぶやいたら、持って来た店のオバサンが「あら、前こちらにいらしたんですか?」
「死んだオヤジが俺の中学時分こっちに単身赴任してて、こっちに遊びに来た時に何度か食いに来たことがあったんだけど、それ以来。」
「あらーそうでしたか。」
「小作の経営者って言ったら山梨経済界の立志伝中の人物だってその頃から言われてたっけ。今は諏訪とかにもお店があるんだっけ?」
「ええ、全部で10軒あります。」
「立派になったもんだねえ。」
「私も学生自分この前を通ってた頃は、まさかこの店で働くことになるなんて思ってませんでしたよ(笑)。」
確かあの頃はほうとうが800円、小豆ほうとうが1000円だった。今回のかぼちゃほうとうは1100円也。
旅行貯金に歩いて回ろうかとも思ったけれど、帰りの迂回走行も明るいうちに体験できればと思い直し、窓口で便指定を変更、とっとと帰京。




……ホントはね、女房じゃない女性と1990年頃に一度だけ行ったことがあるのよ。中学生時分以来だったら三十年以上経つから計算が合わないんだけど、その記憶があって「二十数年ぶり」って口を突いて出たんだと気付いたのはバスに乗った後だった。
3100円のセンチメンタルジャーニーでした。



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